小説:京極夏彦

2006年08月08日

化けものつづら

化けものつづら―荒井良の妖怪張り子
化けものつづら―荒井良の妖怪張り子

京極夏彦氏の小説の文庫版をご存知でしょうか。分冊ではなく、1冊で刊行されている方です。その文庫は厚みもさることながら、表紙には目を惹かれます。
そこには小説の題材となっている、「妖怪」たちがいきいきとした姿で映し出されています。恐ろしい妖怪の姿、女性のなまめかしくも妖しい肌の質感、もうどこを見てもすばらしい限り。一目でとりこになってしまいました。
なにがすごいって、乳房にうっすらと血管が見えるほどなんですから。

これらの作品は、荒井良という作家さんの作品なのですが、驚いたことにすべて「張り子」なのです。つまり紙で作られているのです。 

この作品の数々が作品集となって刊行されています。少し前に出ていたのですが、不覚にも気づいておりませんでした。遅ればせながら紹介させていただきます。

本屋に行かれることがあったら、是非「姑穫鳥の夏」「魍魎の匣」の講談社文庫を探してみてください。

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Posted by crusher37 at 10:23Comments(0)TrackBack(0)
2005年07月24日

第10回世界妖怪会議+「妖怪大戦争」試写会レポート

昨日、第10回世界妖怪会議+「妖怪大戦争」試写会に行って参りました。そのレポートを簡単に。

日時:7月23日(土)16:00〜19:30
場所:中野サンプラザ
出演者:水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆき、多田克己
    三池崇史(監督)、神木隆之介、高橋真唯

世界妖怪会議は、知る人ぞ知る、水木しげる御大を中心に、妖怪関連諸氏の集まりである、世界妖怪協会が毎年開催している会議です。
今回は、第10回&協会プロデュースの映画、「妖怪大戦争」公開ということで、試写会をプラスしたお祭になってました。

■第10回世界妖怪会議
進行は京極夏彦氏と荒俣宏氏。このお二方が映画の実質的な仕掛け人。早々に三池監督を招いてのトークが行われました。
この映画、「大戦争だけど戦争しない。」らしい。
続いて妖怪研究家の多田克己氏。多田氏、最初から最後まであんまり発言がなかった。まあ、話題が映画の話に終始していたので、多田氏の濃い話は合わなかったのかもですが。
そして宮部みゆき氏の登場。いつもながら可愛い人です。映画では主人公が通う小学校の先生を演じているわけですが、そのとき生徒を出席簿で叩く力が強いと話題に。氏は音は後付けだと言い張っておりました。

とここで事件発生。
地震!!!

そうです。この日16:30頃に発生した、千葉西部で発生した地震です。会場騒然。宮部さんは思わず巨体の多田氏の影に隠れてしまいました。宮部さん、地震が大嫌いだそうで。三池監督は、「大丈夫です!」と慌てる観客をおさめておりました。さすが、人を使う仕事の方は違うと感心しました。
それにしても、こんなイベントの時に地震が重なるなんて、因縁を感じてしまいます。(因縁自体は信じてませんが。)

そして、水木しげる御大の登場。客席中央から、妖怪達(映画にも使われたと思われる精巧なきぐるみ)と一緒にゆっくりと部隊に。この妖怪たち、見た目といい、動きといい、かなりいい感じ。
水木大先生のありがたいお話をお聞きし、さらに映画の裏話をうかがったところで、映画に出演された、神木隆之介、高橋真唯のお二人が入場。
主人公のタダシを演じた神木隆之介くん、かわいい!男がみてもこのかわいらしさとオーラは大したもんだ。一方、高橋真唯嬢、顔小さ!やっぱり俳優さんお二方は見ていてどこか華というか、いるだけで目を引く部分があります。

そんなこんなで、まとまりのないまま妖怪会議は終了。来場者をバックに続いてプレス向けの写真撮影会があったけど、横手にいたので自分にはあんまり関係なし。

■妖怪大戦争
昔にも、大映制作で「妖怪大戦争」という映画が公開されています。今回の「妖怪大戦争」はそのオマージュとして制作されたものかな。
菅原文太、豊川悦司を始め豪華キャストが参加しています。

この映画を実際みるまでは、いかにもB級の妖怪がたくさん出てくるだけのお祭映画じゃないかと、正直心配してました。
すみません、私が悪うございました!

これは、一流のエンターテイメント作品です。
確かに、内輪受けやお祭の感触がないわけではありませんが、真面目にエンターテイメントとして作られています。そして、面白い!何度も涙を流して笑ってしまうこと請け合いです。そして、泣ける!クライマックス近くでは、不覚にも思わず涙ぐんでしまいました。

妖怪に笑い、アクションにしびれ、小さな命に泣く、まさに泣き笑いを地でいく作品でした。
こんな娯楽作品が観られるなんて、邦画もまだまだ捨てたもんじゃないと、再認識しました。

観るのを迷っている人は是非ご覧になることをおすすめします。一時の楽しい時間が得られるのは保障します。

■そして、その後
会が終わって、さあ帰宅しようとしたところで、
・・・・・電車が止まってる。
普通なら1時間もかからないところに、2時間半もかかってしまいましたとさ。
で、マンションに着いたら、
・・・・・エレベータ止まってる。
へろへろになりながら、11階まで階段でのぼりましたとさ。・・・運動しよう。

★関連書籍
写真で見る日本妖怪図鑑 おすすめ
 映画に出演している妖怪たちの妖怪大図鑑。普通は妖怪図鑑なんてものは、必然的にイラストなのですが、この本はすべてカラー写真!その数200種以上!これだけでも大笑いなのに、コメントもいかしてる。こりゃ、妖怪好きにはおすすめの一品です。
日本妖怪大事典
 絵はいわずと知れた水木しげる、文は定評のある妖怪研究家、村上健司氏による妖怪大辞典。一家に一冊常備を!
鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集  水木しげるを始め現代の妖怪画に大きな影響を与えている超有名な江戸時代の妖怪絵師、鳥山石燕の妖怪画を文庫にすべて収録した本。大判の本はいいけど高い。でもこれなら700円。妖怪者必携の書。
妖怪大戦争
 荒俣宏氏による、映画の原作本。

  
Posted by crusher37 at 23:43Comments(0)TrackBack(1)
2005年07月17日

「スタジオパークからこんにちは」に京極夏彦現る!

先日NHKの人気番組、「スタジオパークからこんにちは」の公開生放送に行ってきました。
なぜ唐突にこんなのに行ってきたかというと、京極夏彦氏が生出演されることを知ったからです。

この番組、毎日いろんなゲストを招いてインタビューをするというものですが、渋谷のNHKに作られた一般公開スペース、「スタジオパーク」で行われるのです。
★スタジオパークからこんにちは オフィシャルサイト

スタジオ内に入れるのは、約30名ということで、生で見られるかどうかわからなかったので、ドキドキしながら向かいました。
そして渋谷駅に到着。ここからは直通バスで10分程度。本数も結構あるので待ち時間も少なめ。
パークに到着し、入場券を購入(大人200円)。

12時20分抽選締め切りということで、早速列に並んでみる。最初は20名ほどだったので、こりゃ全員見られるかな?と思ったら、ハトバスツアーと思しき団体が乱入。一気に60名ほどに。目の前が真っ暗になってしまいました。

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Posted by crusher37 at 02:24Comments(3)TrackBack(0)
2005年05月04日

姑獲鳥の夏 京極夏彦

作者 京極夏彦 きょうごくなつひこ
出版社 講談社文庫
出版年月 1998.9
評価 ★★★★☆
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終戦間もない東京、雑司が谷の産婦人科には妖しいうわさがある。その医院の娘は20ヶ月も身ごもったままだという。
作家関口から相談を持ちかけられた、書肆中善寺は、こう言う。「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君。」

直木賞作家、京極夏彦氏のデビュー作であり、発表時にはミステリ界を震撼させたという名作です。
2005年夏には映画公開されますので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

探偵役となっている京極堂こと中善寺夏彦は、普段は書肆だが、本業は神主であり、またの職業は憑物落としという、特異な人物です。
このシリーズ(名前はないようだが、京極堂シリーズと呼ばれることが多い)は、基本的に、怪異、それこそ妖怪の仕業としか思われない出来事がある。その関係者に憑いた「憑物」を京極堂が落とすといった流れになります。

今回の憑物はタイトルにある、姑獲鳥(うぶめ)。
どんな妖怪で、どんなことが起こるのかは本編を読んでいただきたいのですが、読み進めるうちに読者も知らず取り憑かれていて、京極堂に憑物落としをされて、初めて憑かれていたことがわかるのです。

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Posted by crusher37 at 20:13Comments(0)TrackBack(0)
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